ご挨拶

時空を超越する志 ——
「魔法」を「科学」へ、そして「未来」へ

第37回日本急性血液浄化学会学術集会

事務局長 小網 博之
(佐賀大学医学部 救急医学講座 准教授)

第37回日本急性血液浄化学会学術集会の開催にあたり、事務局長として謹んでご挨拶申し上げます 。

本学術集会のメインビジュアルに込めたのは、中世ヨーロッパの暗黒時代と現代の救急医療が交錯する「タイムリープ」の物語です。かつてペストという未曾有の危機(クライシス)に直面した医師たちは、鳥の嘴のようなマスクを纏い、一振りの杖を手に、なす術もなく死の淵に立ち尽くしていました。もし、彼らの手元に現代の血液浄化療法という「知の結晶」があったなら、どれほど多くの命を救えたことでしょうか。

私が着想したこのコンセプトは、現代の私たちが手にしている「カラム(Column)」が、過去の人々から見ればまさに「魔法(Magic)」そのものであるという畏敬の念に基づいています 。しかし、この魔法を現実の救済へと変えるのは、一人の医師の力ではありません。

本学会の舞台となる佐賀は、古くから蘭学や先進技術をいち早く取り入れてきた革新の地です 。この地で開催される今大会では、医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士といった多職種の皆様が、それぞれの専門性を携えて一堂に会し、活発に議論できるセッションを数多く準備しております。血液浄化という「魔法」を臨床の現場で真に機能させるのは、職種の垣根を超えたチームの結束に他ならないからです。

現在、我々の手元には、エンドトキシン吸着、サイトカイン吸着、そして最新の活性化白血球吸着まで、主要なデバイスが一通り揃い踏みしています。これらを用いた新たなエビデンスの創出は、現代の治療戦略を強固にするだけでなく、いつの日か「次世代の魔法」と呼ばれるような革新的技術を生むための重要なマイルストーンとなるはずです。

2026年9月12日・13日、SAGAアリーナでの出会いが 、参加者の皆様にとって、未来の医学史に刻まれる新たな一歩となることを切に願っております。

PAGE TOP

事務局

佐賀大学医学部救急医学講座
〒849-8501 佐賀市鍋島5-1-1

運営事務局

株式会社西日本企画サービス 事業部
〒839-0809 福岡県久留米市東合川3丁目10-36
TEL:0942-44-5800 FAX:0942-44-6655 E-mail:jsbpcc37@nksnet.co.jp